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あてどなく、ぼんやり考える

一つ、昨夏から気にかかっていて苦しかったことに、やっと終焉が来た。
湘南新宿ラインの中、胸をなで下ろしながら帰ってくる。
散らばった記憶の破片が重なって、崩れそうになるのを押さえながら。

やっと、本当に、終焉が来た。
今胸にある素直な気持ちは。

良かった…。


なんや年の始まりに、終わりがたくさん来ている唯っす(笑)
ま、それはそれで一興、か。
それと入れ替わるように、始まっていることも、たくさんあるから。

昔、ほんまにうんと昔、うちの師匠(○マハのボーカルのテキストを作った、すげー人。もう○マハスタッフからは引退しちゃったけど…。でも変わらず今もずっと尊敬している、目指しているうちの一人。めっちゃかっこええ60代なんよな。)に教えてもらったことが、ふっと浮かぶ。

「人が持てる物の量には、限りがある。だから、新しい物が欲しければ、欲しい分だけ捨てなあかん。服でも、靴でも。夢でも、付き合う男でも。」

その時は、付き合う男でも、ってせんせ。。。って、苦笑いした記憶があるんやけど(笑)
その時は、そうかー、うーん、いや、そうかなぁ?と生返事な感じの納得の仕方だったような気がするんやけど。

でもやっと、確かにそうやと、ほんまに感じられるようになったかな、と思う。

今日終わりが来たこと、のせいで、捨てたものはめっちゃ多い。
でも、その分、今この手にしている、ずっと欲しかったものも、めっちゃ多い。

そう考えると、終わることも悪くないな、というか。
その分欲しかった何かが、またここに、と考えれば、なんやプラスな感じやし。

なんて考えてたら、逆に終わったことに対して良かったと思えて来たよ。
…単純かもしれないけれど。



終わりが来た分、また始まりがありますように。
私にも、あなたにも。

あの人にも。


そんな事をあてどなく、ぼんやり考える、きりりと冷えた夜の静寂。
by yui-nikki | 2007-01-11 23:04 | オモフ