2005年 08月 30日
絶対忘れない
…号泣。
前に見た「さとうきび畑の唄」位、このドラマにも泣き尽くした。
恥ずかしい話だが、正直に言うと、私は、広島の原爆投下のことをちゃんと知らなかった。
どの位の人が亡くなったのか、どの地点に投下されたのか。
投下されるまでの経緯は。
ただ、八月六日という日付けと、時間的に朝だったということを、なんとなく把握しているだけだった。
でも、今日のドラマでやっとちゃんと、「ヒロシマ」を知った。
そして、何と表現して良いのかわからない気持ちが残った…。
戦争で得られるものは、何も無い。
むしろ、すべてが奪われると言っても良い。
無数の人の、無数の希望。夢。幸福。そして、人生。
それらが全部、くだらない権力闘争のために、奪われるだけだ。
あの日、あの一瞬で、広島は。そして、同じように、長崎は。
口惜しさを、悲しさを、感じる事すら出来ずに死んでいった、おびただしい数の人達を憶うと、私は涙が止まらなかった。
それと同時に、繰り返した。
何の為に戦争をするの。
誰の為に人が死ぬの。
どうして人が人の命を奪うの。
何が正しいの。
それらをどこにぶつけているのか、自分でも把握出来ないまま、何度も何度も。
そんな私の心に、ドラマの最後の一節が、爪痕をつけるように響いた。
「人間は忘れた頃にまた過ちを繰り返す」
愕然とした。
まさしく今、その「忘れた頃」に私達は居て、歩みを進めようとしているのでは無いか。
私達が、この国が、今しようとしている事は、本当に今必要な事なのだろうか。
もっと他に…。
このドラマを見た数時間が、私に考える時間をくれた。
そして、忘れてはいけない記憶を。
今。
私の力なんて微力だろうけれど、それでも声を大にして言いたい。
奪われた無数の命の上に、私達の「今、この時」がある。
あの出来事を繰り返さぬ世界を。
私は絶対忘れない。
by yui-nikki
| 2005-08-30 01:24
| オモフ