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rings

私はいつも右手に三つ、指輪をしている。

そしてそれぞれに違う、意味がある。
ちょっと金額的にはる、ブランドもののごつごつした指輪には、
「それに見合うようないい女でいる為にこれをして気を引き締める」
という意味が。
ちょっと女の子らしいデザインの、小指にはめる為の指輪には、
「幸せが逃げて行かない」
という意味が。
これは、流行にそのままのっかる人みたいに、人から聞いた意味をそのまま当てはめているんだけど。


そしてもう一つ、ターコイズブルーの石が付いたリングには。。。


この指輪は、ある人が海外で買ったものを、ゆずってもらったものなのだけれど、その時に指輪だけでなく、ある言葉もゆずってもらった。

「君には才能がある。
 けれど、才能がある人には、義務もある。
 それは、『その才能をもってして努力する』という義務。
 君には才能があると同時に、それに対して努力をしなければならない義務を背負って
 いるんだ。
 これは、願いが叶う指輪。
 努力をすれば、必ず報われると信じて、この指輪をはめてね」

あれは、ほぼ2年前くらい前。
当時の私は、喪失感や孤独や、迷いや不安だらけの人間だった。
今でも時々それを感じる夜とかは来るけれども、あの時は最高にひどかった。
そんな私に、単純にこの言葉は嬉しかった。何となく進めそうな気がした。
そして根拠無く安心した。
まるで「ここに居て良い」と言われた家なき子のように。

そして、その言葉にじんとした後、私は少しだけ力強く
「はい」
と言い、この指輪に人さし指を通した。

それから。
今まで、2年の間にあった出来事の全部を、この指輪と過ごしている。
嬉しいことも悲しいことも、全部。
色んな記憶が刻まれている。そのくらい、ずっとそばにいるのが、この指輪。



信じることを投げ出したくなる時もあるし、いっそこの世界から脱線してしまいたい時もあるけれど、もらった言葉と、この指輪にこめられた意味が私の歩みを促す。

「願いが叶う…為に、努力する」


三つの指輪それぞれに物語があり、意味がある。
そんな、唯の指輪バナシ。

あなたがはめている指輪には、どんな物語がありますか?
by yui-nikki | 2005-08-06 03:20 | コトバ